猫とアロマテラピー

最近、アロマテラピーによって、猫さんが危険な状態に陥った話を見聞きすることが増えました。

さまざまな情報が氾濫し、何が正しいのか悩まれているオーナーさまもいらっしゃると思います。

結論から言うと、精油に関する知識なしに、猫さんに精油は使わない方がよいと思います。

私が読んだ何冊かの本に、ノミや疥癬による皮膚の炎症や良性の腫瘍などに、ラベンダー・ティートリーなどの精油を使用して症状が改善した例が紹介されています。

実際に私も10年以上前に疥癬などの皮膚の炎症を、アロマ+クレイのレシピで完治させたことがありますが、精油の分量をレシピの分量よりかなり控えめにしました。

しかし、そのようなレシピを紹介している本にも、猫によっては暴れ出したり神経質になって逆効果になることがあると書かれています。

また猫の目の膜はとてもデリケートなので精油が触れないように、または舐めないよう細心の注意を払うようにとも書かれています。

通常の動物は、吸収した精油の成分を肝臓のグルクロン酸転移酵素を用いて解毒し代謝して体外に排出します。

しかし猫は、この酵素を体内で十分につくれないため解毒できずに蓄積して中毒症状を起こしたり、急性の症状が現れなくても慢性的に何年かかけて蓄積し、肝不全を起こすこともあると言われていますので、精油を使用しても特に拒否反応がないと安心するのは、とても危険です。

またフェレットも猫同様に、精油の成分を解毒出来ませんので、ご注意ください。 

私自身、精油が猫に与える影響について知らなかった時に、床の拭き掃除の際、雑巾を絞る水にペパーミントの精油を数滴たらして掃除をしていました。

掃除を始めると、興奮ぎみに床に寝転がったり辺りをグルグル歩き回る子がいました。

その時の私には、拒否反応というより動きが活発になり喜んでいるように見えました。

無知というのは恐ろしいです。

猫でなく犬など他の動物に使用する際にも

  • うろうろ歩き回る
  • よだれ、くしゃみ、鼻水
  • 床に転がったり体をこすりつける
  • 食欲がなくなる
  • 嘔吐、めまい 

など、他にも異常行動がみられたら使用を中止して、すぐに換気し獣医師に相談した方がよいでしょう。

以上のようなリスクを知った今、基本的に精油を使うことはありません。わざわざリスクを冒してまで、使わなくてはならない理由が今のところないからです。

精油を使わなくても、フラワーエッセンスやクレイセラピーなど家庭で出来るケアは他にも色々あります。

我が家では、拒否反応がでた猫は一匹だけでした。濃度が薄かったことと、掃除中で窓を開けていたことも幸いしてか重篤な状態にはなりませんでしたが、他の猫たちも急性の症状がなかっただけで、いくらか肝臓に負担をかけてしまったのではないか、私の無知のせいで寿命が縮んだのではないかと今でも後悔しています。

みなさまにはこのような思いをしてほしくないと思い、私にとっては鍵をかけて引き出しの奥にしまっておきたいような恥ずかしい話ですが、シェアさせていただきました。

精油は自然の恵みであり、安全に使用すれば自然治癒力を高めてくれますが、猫さんと暮らすオーナーさまはご注意ください。